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山本周五郎 人情ものがたり(武家篇)

山本周五郎 人情ものがたり(武家篇)

山本周五郎 人情ものがたり(武家篇)

作家
山本周五郎
出版社
本の泉社
発売日
2022-04-25
ISBN
9784780718461
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山本周五郎 人情ものがたり(武家篇) / 感想・レビュー

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ひさか

2022年4月本の泉社刊。9篇を収録。現実にはあり得ないような情の話のことを戸石泰一さんが巻末の解説でメルヘンと表記しているが、なるほどと思ってしまった。女性が中心となる話も多く、山椿、松の花、墨丸なんかは確かにメルヘンかも。続きで、雨あがるの続編である雪の上の霜を青空文庫で読んだがこれもメルヘンだった。

2023/08/01

JADE

「市井篇」が良かったのでこちらも。武家とその妻女たちの人情ものがたり9篇。言葉少なに妻を思い遣る夫。あくまでも控え目に夫を慕う妻。物静かな語り口の中に、男女の、夫婦の深い情愛にしんみりとさせられた。「雨あがる」「橋の下」「墨丸」がお気に入り。暑すぎて外に出るのがいやになる休日。言葉を1つずつ丹念に拾いながら、じっくりと読み味わうのにとても良い1冊だった。山本さんの小説、やっぱりいいなと思った。誤字がちょっと気になったけど、読みやすい体裁で山本さんの名作を再び世に出してくれた「本の泉社」に感謝。 ☆4

2022/08/11

のほほん

「人情ものがたり」そのものの短編が9編です。「雨あがる」は強すぎて謙虚すぎて、相手がしらけてしまう伊兵衛さんのお話です。伊兵衛さんはちょっとまんがチックなキャラクターで楽しくてとってもいい人です。「裏の木戸は開いている」はだまされても、だまされても、相手の再生を信じてつくす喜兵衛さんのお話です。心やさしい喜兵衛さんはその日の糧にも困るような人々のためにもできることはないかと考え実行します。9編に登場するような殿方ばかりなら、平和で住みよい国になっただろうにと思われます。心がほっと温かくなるお話たちでした。

2024/04/17

きゅんちゃんのいもうと

いつ読んでも山本周五郎さんいい。 裏の木戸はあいている は読むたびに違う思いがみつかる。

2023/04/28

GO-FEET

〈本の泉社〉という出版社が編んだ山本周五郎アンソロジー。 「人情武士道」 「山椿」 「雨あがる」 「四日のあやめ」 「橋の下」 「裏の木戸は開いている」 「松の花」 「墨丸」 「二十三年」 と、どれも読み応えあり。 ついでに〈青空文庫〉にて「雨あがる」の続篇ともいうべき「雪の上の霜」も読む。 で、残念ながらこういう出版物にありがちなのだが、誤字脱字が酷い……

2022/07/29

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