溜息に似た言葉─セリフで読み解く名作
溜息に似た言葉─セリフで読み解く名作 / 感想・レビュー
miiiii
岩松さんの本初読み。内容は雑誌で連載していたコラム集。出てくる作品は実は殆ど読んだことがないんですが、岩松さんの言葉の選び方や文章など、読んでいくうちにどんどんひきこまれていた1冊。また最後の写真家へのエッセイ?がまた良い。他の作品も読んでみたい。
2011/04/13
mstr_kk
小説や戯曲などの「台詞」の名言を、印象的で雰囲気のある写真とともに提示し、ハイセンスなテキストを添えた1冊。とても美しい本です。
2016/02/17
あなた
実はコラムなんかよりも巻末の岩松が写真家たちを描いたエッセイの方がおもしろかったりする。タイトルどおり、岩松は「溜息に似た」ことばを本書において蒐集している。溜息は溜息でしかないが(表現はかぼそい)、もちろん当人にとってもそれを聴く周りの者にも溜息はつねに非決定などこにも回収できないシニフィアンとして存在しつづける。つまり、素朴で・とるにたらないようなセリフではあるが、実のところあつい文脈のはざかいにある意味深長なことばが溜息に似たことばだというわけだ。そう、溜息はたゆまず文脈のはざかいにある。(コメに続
2010/07/25
ヘンリー
あの作品からこの言葉のチョイス! 箴言にも似た劇作家の評!! 写真もいい!(ものもある)
2009/09/30
タカラ~ム
劇作家で演出家、俳優でもある著者と5人の若手写真家がコラムと写真でコラボレーションした1冊。古今の小説、戯曲から著者が選んだフレーズを題材にして写真が視覚的なイメージを与え、コラムの文章が想像というイメージを喚起してくれる。巻末の著者によるエッセイも印象的。
2011/06/21
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