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ただしい人類滅亡計画 反出生主義をめぐる物語

ただしい人類滅亡計画 反出生主義をめぐる物語

ただしい人類滅亡計画 反出生主義をめぐる物語

作家
品田遊
コルシカ
出版社
イースト・プレス
発売日
2021-08-07
ISBN
9784781620046
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ただしい人類滅亡計画 反出生主義をめぐる物語 / 感想・レビュー

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☆よいこ

全能の魔王が、人類を滅ぼすべきか存続させるべきか、人間に議論させ、理を伴った結論を実行することにする。人類滅亡会議が始まる▽ブルー:悲観論者、イエロー:楽観主義者、レッド:共同体主義者、パープル:懐疑主義者、オレンジ:自由至上主義者、グレー:エゴイスト、シルバー:相対主義者、ゴールド:利己主義者、ホワイト:経典原理主義者、ブラック:反出生主義者▽「人間は生まれてくるべきではない」ラノベやアニメでよく悪者が主張する原理をこねくり回す。▽厨二的論理か、哲学的論理か。楽しめました。

2022/02/04

榊原 香織

反出生主義なんてあるんですね(以前ネットで話題沸騰してたらしい)。語り口は優しくとも内容は難しい。 倫理学の本。 理詰めで進むんだけど、結局、議論のための議論、的な・・

2024/06/16

kou

とても面白かった。理屈っぽい魔王に集められた異なる思想を持った人間10人が、「人類は存続するべきか、滅亡するべきか」を議論していく会話劇。この中だったら自身はパープルになるのかな。「反出生主義」って思想を初めて知った。いろんなテーマでシリーズ化してもらいたい。

2021/10/31

ふみあき

初めて読む作家さん。人類絶滅の是非について、10人もの登場人物が侃々諤々するんだけど、さして混乱せずスムーズに読み通せたし、まず小説(?)として面白かった。反出生主義者のブラックの無双状態のあと、最後に独我論者のグレーが横擊を食らわすところとか、ちょっと痛快だし。『現代思想』の特集で、言い出しっぺのベネターの論考も読んだけど、反出生主義って思弁的なお遊びとしては興味深いものの、社会的な提案としては論じるに足りないような……。ネット上で反出生主義が花盛りなのも、独身者が実存の問題として食いついてるだけでは?

2022/09/01

Tenouji

10人の議論が面白かったので、一気読み。反出生主義自体は、個人的にはあまり魅力的には思えないが、進撃の巨人の「地ならし」に近い感じを受けた。他人に苦痛を与えるという行為を止めさせるため、個人視点での合理性を広げて極めた感じ。でも、理不尽さに強引に道徳をつなげた感じがするよね。

2021/08/30

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