リベラルですが、何か? (イースト新書)
リベラルですが、何か? (イースト新書) / 感想・レビュー
魚京童!
リベラルじゃなくて、私の話しかしない。リベラルという思想に至った過程みたいだけどリベラルがこの本からはわからないし、ただ自分の自慢しかしてないし。でも新書ってそういうものだと思うんだ。で、リベラルって何?
2016/08/08
いろは
この作品を読んで、著者である香山リカのことが少し嫌いになった。私は、安倍政権にも、デモにも、原発問題にも、格差問題などの様々な社会問題に対して興味関心がなく、上手く自分意見を言えないけれども、香山リカが発言したら、反発されたり、炎上という内容が大半で、私にはその話題は愚痴にしか思えなくて、こういう話題でも作品が書けるのだと悪い意味で感心したほどだった。香山リカは、自分の意見を何か言わずにはいられない人という印象を持ってしまった。未だに私は、リベラルや保守、左翼と右翼の違いが分からず、まだこれからのようだ。
2018/10/09
阿部義彦
サブカルに強い出版社イースト・プレスでは新書も出していました。イースト・プレス新書2016年刊。ほぼ同じ歳の香山リカさんの戦い方の変遷。80年代の精神医学界の論壇地図の様なものが興味深い。青土社の新雑誌『アミーゴ』に触れていましたが、私も当時創刊号から毎月買ってました。そしてTwitterでの攻防。私もフォローしてたので、結構難癖つけられたのは知ってます。それに、いちいち言い返していて、私も放っておいて無視すれば良いのに、と思ってましたか、彼女なりに考えた結果、わざわざ声を上げてたのがこの本を読み解った。
2024/08/10
田中峰和
アイヌ問題で、ゴーマニズムの小林よしのりと論争し、ネトウヨからは始終攻撃を受けながらも主張を曲げない香山氏には敬服する。精神科医になった80年代以来、リベラル派を続けてきた香山は、安保法案可決直前、国会前でスピーチした島田雅彦や高橋源一郎に飽き足りなさを感じた。湾岸戦争のとき反対声明を出した文学者たちは、その後政治的な発言をなぜ控えてきたのか。安倍独裁を阻止できなかった責任を感じてきた著者。しばき隊の野間氏を対談に呼ぶなど、ネトウヨへの敵意を鮮明にし、排外デモの抗議活動に参加するなど行動の人でもある。
2016/05/15
すがの
香山さんの本は好きでよく読むが、近著『半知性主義でいこう』(朝日新書、昨年12月)、本書を読んで"フェイズ"が変わったのを感じる。今まで以上に危機感のある現状認識と、リベラルとして闘う強い意志を感じる。/「ヘイトデモ」に対する「しばき隊」的なアンチ・ヘイトデモの振る舞いには、正直に言って、「どっちもどっちだ」というようにやや悲観的に評価していた。が、本書を読んで、自らの無知と傲慢さとに気付き、ひどく恥じた。
2016/02/22
感想・レビューをもっと見る