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マーケティング化する民主主義 (イースト新書)

マーケティング化する民主主義 (イースト新書)

マーケティング化する民主主義 (イースト新書)

作家
西田亮介
出版社
イースト・プレス
発売日
2016-04-10
ISBN
9784781650654
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マーケティング化する民主主義 (イースト新書) / 感想・レビュー

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トラッキー

マスメディアの報道、特に政治報道が劣化していると感じてきたが、その理由の一端が理解できたような気がする。同時に、もうマスメディアは存在せず、相対的に大きいけれと。その図体の割には影響力のないメディアと捉えた方がいいことも。しかし、それでは政治の手玉に取られるばかり。健全な民主主義にとって必須のメディアは、どうなるのか?

2023/09/16

keepfine

日本の民主化を推し進めたGHQは大日本帝国憲法の改憲を支持している。それを受けて日本政府は当時の松本国務大臣が中心となりまとめた試案を用意する。しかし大日本帝国憲法に連続したものであり、GHQは否定。かつて交渉に当たった吉田茂や白州次郎の手記にあるが、元々この憲法は時限的なものだと言う共通認識が少なくとも政治の文脈や根強く存在した。ところが日本国憲法の要求する改正の敷居が高かったこと、また保守合同によってうまれた自民党内部に多様な派閥=多様な意見が存在したこともあり、改憲は先送りされ続けることになった。

2022/01/04

A

中曽根→小泉→第二次安倍と、自民党の広報戦略は高度化していった。2000年以降メディア戦略が改善され、無党派層への直接的なアプローチが可能になった。2013年にはネット選挙が解禁。自民党には電通などと組織をつくり対策を行った。安倍政権はメディアに介入しているが国民は話題にしない。政治は変わっている一方でメディアは変わっていないとも捉えられる。マーケティング化する政治に対し整理・分析・啓蒙することで権力監視を行う機能的なジャーナリズムが求められる。そして情ではなく理性で政治を捉えることが大切だ。

2020/08/25

nnnともろー

「規範のジャーナリズム」から「機能のジャーナリズム」へ転換できるかどうか。自民党のメディア戦略についてもよくわかった。

2016/05/29

まー

「政治が理性の追求や政策の説明に向かうのではなく、印象操作に向かっていくのは、人々が政治に関心を失っていくのと同程度に「合理的」な適応行動なのかもしれない」小選挙区制の導入と、ネット選挙の解禁で、政治家はますます生活者から目を背けていく。まさに今、「イメージ政治」は加速しながら日本の政治を埋め尽くそうとしている。

2019/01/29

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