さびしすぎてレズ風俗に行きましたレポ (文庫ぎんが堂)
さびしすぎてレズ風俗に行きましたレポ (文庫ぎんが堂) / 感想・レビュー
楓実
謎の人恋しさを感じていたが、読んで落ち着いた。 性欲って、恋愛と必ずしも結びつかない。他人の肌に触れたいと思うことは、無条件に母を求めていたときのような、もっと根源的な欲求なのかも知れない。その「母的なもの」を失った大人は、恋愛や性的接触で、その満たされなさを代替しているのかも知れない。 でも恋愛も性的接触も無条件で与えられるものではなく、自分も相手も傷つけないためにはコミュニケーションが必須である。やっぱり孤独であることに変わりはないが、行動することで変わるものはきっとある、と思わせてくれた。
2022/12/02
KOU
電子で単行本を再読したときに文庫化されたことに気付いて描き下ろし目当てで入手。描き下ろしは「あとがきにかえて」12ページ。カバー絵も描き下ろしで、「翌日世界は広くなっていた」のセリフが良いね。年齢は意識してなかったが、当時28歳で現在34歳なんだ。
2022/06/15
わんこ
この手のエッセイコミックで初めて泣いちゃった。レズ風俗に行くまでの作者のこと、もの凄くわかるんです。誰かから否定に否定を重ねられると、人間簡単に壊れちゃう…マジで。作者はすごい。逃げ道を探して突破するやし。自分が世界だと思っていた世界は半径が狭ますぎて、実はちょっとしたきっかけで世界が広がることがあるやってんね。
2023/07/25
ak_viden
“あ、もしかして私、親の要求に応えたいんだと思ってたけど、「親のごきげんとりたい私」の要求で動いてたんじゃ…”
2023/07/09
巴花
私が今一番信頼し推しているエッセイ漫画家・永田カビさんの原点がめでたく文庫化。おめでとうございます。初めて単行本を読んだ時泣くほど共感しまくり、生きる活力をダイレクトにもらっていたことを思い出しつつ再読しました。永田さんの大ファンになって久しい身なので、文庫版に追加収録されたあとがき漫画を読んで、まるで自分のことのように感動してうるうる……。これからも悩んだ時や迷った時に、私はまた何度も本書の頁を繰ることでしょう。自分が自分のことを一番愛せるようになる為に。 そして、改めて永田カビさんに限りない感謝を。
2022/06/13
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