さびしさの授業 (よりみちパン!セ)
さびしさの授業 (よりみちパン!セ) / 感想・レビュー
ふみふみ
もやもやと頭で、感覚で、わかってるつもりのことを言語化してくれていて、ストンと腑に落ちた。様々な経験(嬉しい、楽しい、悲しい、辛い)により、物事を多角的に捉え、ポジティブに考えられるようになると、居場所を見つけられるのかな。人は単純で複雑。
2015/06/30
なかもも
著者が述べているように、現代は昔とは違った意味で生きにくい時代なのかもしれません。物質的に満たされ豊かであるぶん、生きる目的を、己の内側に向ける必要性が増えたのかも。さびしさは辛いものだけど、自分の居場所や生きがいを発見するためには、必要な感情なんだな。私の居場所ってなんだろう、「私」が「私」である意味って?なんて考えてしまうけど、頭で分かるコトじゃないですね。努力せねば。足掻いてみなくちゃ。
2014/06/08
姫草ユリ子
この本を思春期に読んでいたら少しは楽だったかもしれない。「赤毛のアン」にそういう解釈があるとは思わなかった。人生には想像力が必要なんですよね。子供って時に吃驚する位残酷になるから、もし子供の時に寂しい体験をするとその感覚は一生付きまとうのかもしれない。でも、辛い事、苦しい事を経験したからこそ他人の痛みが分かる、多角的な解釈が出来ると信じたい。そうじゃなきゃ悲しい思いをした人が報われないじゃないか。色々考えさせられた。
2013/11/13
SK
「傷ついたと自覚している人間ほど、かえって、他人の苦しみに鈍感になっているところがあるのです。自分だけが世界から虐げられていると、みずから世界に心を閉ざしがちになるからです」(P.65)。ドキッとしちゃった。
2013/01/29
壱
30代、よーい、始め! の1冊。 私自身が仕事を通じて出来たらいいなとぼんやり思っていたらしいことが、伏見さんのやさしい文章で流れ込んできた。 「ね、だからこうしてみたらどうかな」「そうそう、そういう気持ちだったよね」「難しかったよね。そこから一旦、ちょっと遠くをながめてごらん」 小さな小さな世界で耳を塞いで息を止めて、目だけをきょろきょろさせていた、あるいは、全部知ってるふりして何にも知らない私に、温かいものがかかって戻されていく。何もかも知りたいとどん欲に願う頃に。もうちょっと柔らかくなれるかしらん。
2020/08/11
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