きみがモテれば、社会は変わる。 (よりみちパン!セ) (よりみちパン!セ 42)
きみがモテれば、社会は変わる。 (よりみちパン!セ) (よりみちパン!セ 42) / 感想・レビュー
harass
ヤングアダルト向けの講義風読み物。いかに日本が「クソ社会」であることと、その原因を解説し、日本全体を「いい社会にすること」は不可能だけども、身の回りから少しづつよくするにはどうすればいいかを語る。他人を幸せにすることをしていくのだという。(「モテる」とは他人から承認される人間になれという)そのためにはコミュニケーション能力を経験から高め試行錯誤するのだという。突っ込みをいれたいところもあったが、言い方にいろいろ癖があり乱暴であるが実に真っ当な内容で驚いた。スローフード運動の真意など興味ぶかかった。良書。
2017/05/23
H29リオのカーニバル
自殺者年3万人の依存してブーたれるダメダメな今の社会で、いい人で生きるヤバさに鋭く切り込み、コミニティの大切さや人を幸せにできるモテる生き方を提唱する。現在の日本の抱える問題の背景を読み解く優れた考察が秀逸です。
2016/11/29
ばりぼー
日本の自殺率は世界ワースト3位で、アメリカの2倍、イギリスの4倍という高い数値を叩き出している。孤独死や無縁死の問題を見ても、今の日本は社会とのかかわりが失われ、「金の切れ目が縁の切れ目」となってしまった。日本は物質的には便利で快適であるが〈任せてブーたれる〉社会である。日本では「郷に入りては郷に従え」という同調圧力が働き、「空気に逆らえない」合理性欠如の態度が顕著である。依存から自立へ。人が幸せになるには「他者からの承認」が必要であり、人から理解され肯定される「包摂」のある社会は生命の安全を保障する。
2017/12/07
fishdeleuze
この「クソ社会」をどう生きるか。ジュニア向けに平易に書かれているが(タイトルと装丁はえらいおちゃめだが)、内容は至極真当。キーワードは内発性と利他だ。内発性すなわち内から湧き上がる力を有するためには、何度も試行錯誤し、たくさん失敗し学び、自らの内から力が湧き上がるよう長い時間をかけて鍛錬していかなければならない。そしてそういう人が少しでも増え、利他的な行動を取る人が増えれば社会はいまよりよりよく回っていく。幸福度が上がっていく。宮台流幸福論。
2015/10/06
0kaeri
頁数に比べ、内容もはっきりしていて、特に大学生の教える教わるはためになった。モテるっていうのとは違うけど、人に興味をもってもらいたい。
2015/02/01
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