増補 失敗の愛国心 (よりみちパン!セ)
増補 失敗の愛国心 (よりみちパン!セ) / 感想・レビュー
がんぞ
’60年の山口二矢(生長の家は穏かな教義というが?、皇室崇拝はともかく浅沼委員長刺殺を「日本を救った」と賞賛するのはどうか、と同じく17歳の著者も思った)拘置所での自決、早稲田で左翼の「学校当局への抗議行動」、バリケード閉鎖などに対抗して闘ったが「自分たちを『右翼』と呼ぶのには抵抗があった」「大学生は同世代の二三割で問題意識があるだけと思っていた」と言う。大学を出るとほとんどは政治活動から離れ’70年安保闘争は警察に押さえ込まれた(実は「文化大革命」など社会主義の悲惨さが判明)。三島事件が「僕を変えた」…
2014/08/03
atyang
著者の人生を振り返りながら、国を愛することや正義について語られている。政治一色ではなく、「人生で失敗した時、躓いた時にどうしたらいいか」についての著者の意見も書かれている。
2016/10/09
sansirou
今の世の中、声の大きい人が声の小さい人や控えめな人たちを押しつぶす時代のようです。この本は、「右翼」をずっとやってきた人が、愛国心は、強制するものではない、と心から言っている実にすばらしい哲学書です。しかも、子供が読めるように書いてあります。できれば、政治家の皆さんや、学校の先生や、とにかく権力を握っている人たちにたくさんたくさん読んでもらいたい本です。 国を愛している、と大声で言うと強制につながる、という心理を、実に簡潔に言ってくれています。
2012/03/20
小川一輝
かなりリベラル寄りの保守。という区分け自体乱暴なのかもしれない。保守にしろリベラルにしろネットで叫ばれる中立というあやふやな立ち位置におそらく一番近いのではないだろうか?ネットで汚染される前にパンセの小熊英二や鈴木邦男あたりを読んである程度の基礎教養を付けて臨んだ方が良いと思う。日本会議の全身である生長の家の政治運動描写が当事者自身によって描かれた本が児童書に潜んでいることが驚きだ。
2017/07/09
しゅんぺい(笑)
よりみちパン!セは外さない。右派とか左派とかっていう言葉がわからなくなる。でも、それはとってもいいことなんやと思う。正しいことなんてない、というのが正しいんやと思うから。
2016/05/28
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