庭に一本なつめの金ちゃん
庭に一本なつめの金ちゃん / 感想・レビュー
wasabi
江戸大地震に鰻絵は、著者の研究が行き届いて得意とするところ。趣向を凝らし、落語風朗読用に著された井戸掘り職人と夜鷹による、愉快なれどもせつない遣り取り。続いて、夏目漱石こと「なつめの金ちゃん」のパロディー戯曲が2作。一幕目は、漱石がまだ若き金之助時代、妻鏡子の誤解を招きそうな微妙な小事が熊本の古書店内で展開される。些事なれど、ひやひやして読み進める。二幕目は、漱石として名を馳せてのち、やはり古書店で孫文、滔天らと革命譚をいくぶん(かなり)茶化しながら進めるのだけれど、正直よく分からなかった。
2017/02/07
yyrn
図書館の新刊本コーナーで目に付いた本。文庫本サイズながらキレイな貼箱に入っていて、書名が『庭に一本なつめの金ちゃん』ときて、作者が出久根達郎というのだからコレは読まない手はないなと思い借りてみたが、う~ん、どうなんだろう?240ページはあるが、朗読劇の台本と戯曲なのでページは余白が多くてサッと読めてしまう。内容は舞台が想像できて楽しいが、でもコレで2,484円はないだろう。きっと、この本を買うのは、話の舞台となって実際に上演もされたという熊本市のみなさんか(笑)。書名のとおり、夏目漱石が絡むお話です。
2017/06/26
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