認知科学の基底
認知科学の基底 / 感想・レビュー
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人工知能開発の本格化と共に、認識論が哲学や行動科学から工学にシフトする第二次大戦後、これまで認識と見なされていた概念はパターン認識とし、環境や身体に関わる心と意識と記憶の関係全体を探る認知科学が登場する。本書はその基底をニューラルネットワークに置き、形式ニューロン(マカラック,ピッツ)を経てブームを起こしたパーセプトロン(ローゼンブラッド)を批判したミンスキー「K結線」を筆頭に、80年代の可能性をレイコフ/ジョンソン、サール、コラーズ/スマイズ、ドイル、チャーニアックが論じ、デネットがその見取り図を描く。
2021/12/07
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