新医学概論
新医学概論 / 感想・レビュー
古川
各章を異なる専門の先生が執筆している事から、全体としては少しまとまりに欠ける印象がある。個人的には、森岡恭彦先生の「死にゆく人のための医療」の章が心に残った。かつて自然哲学(=各人単位の理論)に、プランクによって「概念純化&体系化→普遍体系の構築」という手が加えられて物理学(=無署名な理論)が登場したように、現代医療倫理でも普遍的、統一的な理論を確立することが出来るのだろうかと考えてしまう。無論土台が違う話であるから比較の対象にもならないが、医療従事者は日々そのような葛藤と闘わされているのではないか。
2016/04/27
わすけ
章ごとに各分野の専門家が執筆した概論書です。医学部生向けの本ですが、一般の人でも何とか読めます(個人的にはゲノムの章はちんぷんかんぷんでしたが・・・)。看護の章の、医学と看護は思想が対極的であるという指摘は、今までそのような視点で考えたことがなく、新鮮でした。
2008/09/05
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