ぼくのベンチにしろいとり (至光社国際版絵本)
ぼくのベンチにしろいとり (至光社国際版絵本) / 感想・レビュー
やすらぎ
公園に行くと必ずあるもの。それはベンチ。誰かが腰掛けて1日が過ぎていく。いつもここに通っているけど、今日は特別な日。遠い国からやってきたのかな、小さな白い鳥が休んでいたんだ。チッチッチッって鳴いている。ワンワンワンって吠えているわけではないから驚かないでね。葉祥明さんの緑と白の物語に癒やされる。自身が25歳のとき、公園で見つけた飛べない鳥との出会いと別れを描いて、温もりを閉じこめた絵本。疲れきった身体、はぐれてしまった哀しみに、優しさあふれる白いダックスフンドのジェイクが寄り添う。ここに平和が生まれたね。
2024/03/09
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