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ユングが本当に言ったこと

ユングが本当に言ったこと

ユングが本当に言ったこと

作家
E.A.ベネット
鈴木晶
入江良平
出版社
新思索社
発売日
1985-05-01
ISBN
9784783511083
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ユングが本当に言ったこと / 感想・レビュー

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袖崎いたる

ユングは「個体的」と「集合的」の別を採用する。その別は私的言語と言語ゲームと見ていいだろう。主体が主体たるには後者のゲーム、すなわち集合的なものを介さなければならない。それは生政治的な意味で個体的なものの抑圧になり、ユングは神経症の原因がそれであると考える。あるいは主観的現実と客観的現実という図式でもいいのだが、それはしかしアマルガムとしての心的現実性にしかない。以上を踏まえると、ユングの「個体化」とは、存在するものが体験しかないので、その体験の仕方を変えるという方向性になる。象徴はそのフックなのだろう。

2016/05/14

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