2000光年のコノテ-ション (書き下し現代詩叢書 2)
2000光年のコノテ-ション (書き下し現代詩叢書 2) / 感想・レビュー
ぞしま
巻末には以下の様に綴られている。"試みられたことはひとつしかない。言葉の廃棄に生き急ぐことなく、誰の所有でもない「詩」の経験を信じること。"……優れて理知的な自己表明。正にそんな詩集。言葉への抜き差しならぬ挑戦は、隠された設定により際立っている。「さよならをするすべてのものに勇気を感じる」「僕のそばを離れていくものすべてにそれを捧げる」末尾に放たれたこの二文の気高さ……。友人に薦められた当時は気づかなかった、愚かだ。この二文が本書を遠巻きに眺めやろうとする自分を引き戻してくれる。
2017/03/24
hf
巻末の覚書_大久保のルノアール_では “本書を構成している諸篇のほぼ三分の一は、「ユリイカ」(一九八八年七月号)、「早稲田文学」(一九八八年七月号)、「すばる」(一九八九年三月号)に書かれた連作に拠っている” と。12月の日曜日の午前中に読んだ。リチャード・パーキンズって誰だろう? アラバマが出てきた。”記念の老木に昇ってまた鳩を撃とう”(31) 、“「モンタナへ」「一九五〇年代のモンタナへ」「天国へ」”(77) モンタナも出てきた。平出隆に較べると、特異な文体という感じはしなかった。1991年思潮社刊
2023/12/24
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「危機の法によれば世界と性を同じくする苦しみが愛なんだ/それは約束する」
2020/05/28
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