戦後名詩選 2 (現代詩文庫 特集版 2)
戦後名詩選 2 (現代詩文庫 特集版 2) / 感想・レビュー
白義
喪失と鎮魂のモチーフが主題だった初期戦後詩に比べ、谷川俊太郎以降は「新生」という言葉が似合う。母胎を連想させるような水や海を題材にした詩が多くの詩人に頻出しているのもその印象に拍車をかけている。始源の水の中から目覚めるように世界に詩を響かせる瑞々しい詩が並び、新鮮な印象を残す。あるいは、水とは詩人を呑み込む暗い虚無の暗喩であることもあるだろう。前述の谷川、茨木のり子から伊藤比呂美まで多彩な作風の詩人が並ぶが、吉増剛造の、孤高の宇宙感覚閃く作品が気に入った。巻末解説は1のみなのが残念
2014/06/09
愁
戦後詩人オムニバス第二弾。仕方ありませんがどうしても選者の好みが出てしまうので、「なんでこの人の詩はこのチョイスなんだろう?」といった不満はあります。が、今まで読んだ事のない詩人との出会いには丁度良い内容ですね。ここから気になる詩人を突き詰めるもの良いと思います。
2018/10/20
genxx
パラパラと日の暮れに少しずつ眺めるには良い本.
2008/08/19
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