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手紙、のち雨: 詩集

手紙、のち雨: 詩集

手紙、のち雨: 詩集

作家
平田俊子
出版社
思潮社
発売日
2000-10-01
ISBN
9784783712169
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手紙、のち雨: 詩集 / 感想・レビュー

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Roy

★★★★+  受身の詩集だと思う。自分からの行動ではなく、何かを受けてでの発信。受身ならではの冷静な心情の自己分析、他者分析を感じさせる。「夜会草」「心中屋」「二個の旅」「鳩の一族」「巡回歯医者」「ミニヨン便り」「ゴキブリ注意報」が好き。

2009/01/30

misui

詩集。平易な言葉でファンタジーの匂う中に、どこか取り返しのつかない不穏さが漂う。それは誰かが去ったあとの空虚を埋めたいという思いだったり、空虚さの前で呆然としながら事態の進行を見つめる居心地の悪さだったりする。劈頭の「タイトル会議」は死者が寄って集って詩集のタイトルを考えるというもので、顔見知りや親戚から、はてはゴーリキーやにわとりまで現れるとぼけ具合が楽しい。「『どん底』とゴーリキーがいいました/『ぼんじり』と死んだニワトリがいいました」

2014/11/22

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