イェイツの詩を読む
イェイツの詩を読む / 感想・レビュー
かふ
イェイツの詩を研究者である尾島庄太郎と詩人の金子光晴の共訳ということよりも、その後の対話が面白く興味深い。イェイツの背景とか言葉の専門知識は尾島庄太郎が解説し、その中にある詩の象徴性や詩人としての共感やらを金子光晴が述べる。項目別に恋愛詩、ケルト詩、アイルランド闘争詩、詩人の詩、美についての詩に分けられていて、イェイツの詩も理解しやすい。恋愛詩は晩年まで一途に思い続けた女性革命家であるモードン・ゴンに対する思いと挫折。かなわぬ恋なのに詩人の代弁を金子光晴がしているのが面白い。
2023/07/11
荒野の狼
イエーツの詩をまず尾島庄太郎が訳したものを金子光晴が受け取り、原文に関係なしに自然な日本語に修正し、その決定役に尾島が時代背景などの注釈を加え、二人の作品の感想を述べ合う対談が続く構成。これを編者の野中涼が訳詩も注解も大幅に追加・削除し50篇を選びなおしたもの。結果として、どこからどこまでが誰のものと明示できないものになっている。
2010/05/15
おかもと
金子光晴のコメントがイカしてる。詩はむずいけどなんとなく気の合いそうな感じ。
2022/08/27
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