ひとりぼっち爆弾
ひとりぼっち爆弾 / 感想・レビュー
新地学@児童書病発動中
ねじめさんの詩集。端正な小説もいいけど、やっぱりねじめさんは詩人なのだと実感した。表紙の女子のイラストがかわいく、後書きにも「娘のあーちゃんに捧げる」と書いてあるので、子供向きのかわいらしい詩が書かれているのかと思ったらとんでもない。『ひとりぼっち爆弾』と題名にある通り、爆弾が炸裂するアナーキーな内容。ちょっとお下劣な内容の詩が多くて、ここに詳細は書けないのだけど、内臓と皮膚がひっくり返って、内臓が外に露出した感じ。(続く)
2012/11/25
西澤 隆
僕は10代のころこっそり買った自販機のエロ本でねじめ正一に遭遇しました。「高円寺純情商店街」での初対面じゃなくってよかったと今になれば思う彼の初期のなんでもありの感じは、教科書に載っている「詩」との落差がありすぎて「詩ってこうでもいいんだ」っていう優等生的な感想を通り越し、なんだかその雑誌に載っていた肌色の刺激的なページよりももっともっといけないものを読んだような罪悪感を感じたのを思い出します。そして彼の久しぶりの「野蛮ギャルド」(帯にある紹介)な詩集にあの頃のもやムラを思い出してしまった僕なのです。
2013/02/18
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