詩集
詩集 / 感想・レビュー
へくとぱすかる
「定義」以後の思潮社版の詩集を合本。でもまだ20世紀の範囲内。谷川さんは21世紀の今も詩を作り続けている。「詩人なんて呼ばれて」という、本のタイトルになった一行を含む詩もある。浩瀚だから、気に入った作品を紹介するのも大変。『世間知ラズ』の後半、詩で書いた詩論のような作品が印象的だ。70歳近くなった時期に、詩作や人生を振り返って、悟ったかのような作品が目立つ。いやいや、詩人のことだ。これからいくらでも転回を見せてくれそうな気がする。
2019/05/28
Mark.jr
かなわん...と思いながら、読むしかないです。 「そして私はいつか どこかから来て 不意にこの芝生の上に立っていた なすべきことはすべて 私の細胞が記憶していた だから私は人間の形をし 幸せについて語りさえしたのだ」
2023/03/01
白義
タイトルからは分かりにくいですが谷川俊太郎の詩全集三巻目。定義集など前衛的でいかにもな現代詩が増えてきましたが、言葉選びのセンスや遊び心、エロティシズムにやはり谷川俊太郎さんと実感します。この、現代的な生活臭と世界視線的な抽象性と原始的な感じ、それにこっちにそっぽむいてるようで分かる気がする独特の前衛っぽさがたまらない。これで2002年までの詩は収まってるわけですがどうかその後の詩を収録した四冊目も出てほしいものです
2011/07/17
ティス@考える豚
言葉のカタログ。誰でも雑記帳さえあればそれを読むといい。詩集になる。
2014/04/18
ヤスミン
全体としては散文的なものが多いのだが自身の詩についての詩の中に見える言葉には説得力がある。どれも好きだが『コカコーラ・レッスン』がユニークで一番面白い。
2010/09/23
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