パウンド詩集 (海外詩文庫 11)
パウンド詩集 (海外詩文庫 11) / 感想・レビュー
磁石
一通り読んでみても、解読することが難しい。平易な言葉で書かれていて、その一つ一つに燃えるような熱を感じるのだけれど、それをどう言い表せばいいのかわからない。ヘミングウェイのストイシズムに似ているような、そのエッセンスを取り出したかのような壮絶さ。後書きの解説に「詩人とは言葉の現実把握能力を回復させること」と、だから現実の社会では革命的にならざるを得ないとあったが、正しくパウンドにピッタリ。迷ったりへこたれたりした時に読みたい、読んで気合を入れ直したい。
2015/07/05
岡部淳太郎
パウンドを読むには、これだけの分量ではやっぱり物足りないと思ってしまう。
幼女
卒業論文の導入に読んだ。詩人パウンドは、第一次世界大戦前後のロンドンでモダニズムの火付け役として、批評・芸術家支援を通じた活躍が光る人物。エリオットやジョイス、ヘミングウェイ等当時の名だたるモダニストたちは総じて、Poundによる指導・援助を受けていた。そんなパウンドの革新への執着や東方への憧憬、芸術と世界への憂いがコンパクトに纏まった詩集。若かりし詩人の意気込みの表れ「アルタフォルト」、自己やロンドン社会との訣別を告ぐ「HSM」は必読。城戸氏の解説は、読者の脳内にイメージを組み上げる詩人独特の良文。
2019/12/24
refloppi
よくわからなかった。フェノロサの遺稿を元にパウンドが英訳したものを日本語にしたらしい陶淵明の詩は気に入った。
2017/11/22
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