麻薬書簡 (Serie Fantastique)
麻薬書簡 (Serie Fantastique) / 感想・レビュー
テツ
バロウズとギンズバーグによる手紙のやりとり。内容はドラッグと同性愛のあれこれ。薬物も性的なものも人間は一度快楽に溺れたら逃れることは難しいのでハナから手を出すべきではないのだけれど、彼らの交わす俗物的且つ精神的な言葉の数々を目にしていると、そういうモノ&コトの果てにしか味わえない特別な何かがあって、それはきっと素晴らしい体験なんだろうなということだけはぼんやりと想像できる。小市民だしおまわりさんにも捕まりたくないので想像だけに留めておくけれど。
2020/02/13
kera1019
ギンズバーグはともかく、イェージを求めジャングルを探し、警察に目を付けられ、マラリアにかかり、金をとられ不便な旅を続けるバロウズ。ホンマ、執念やなぁ。 手頃な「合法ハーブ」でドラッグ願望を満足させる最近とは違って筋金入りです。でも半分くらいは「麻薬書簡」って言うより「ホモ書簡」やな…
2012/07/30
しろくま君
ラリっているやつが書いている手紙を覗き見している気分。文学的と言われればなんでも文学的に聞こえてしまう。バロウズは強いなあ。信念を持っているんだなあと文章から感じたが、ギンズバーグの悩む弱さも一種の強さだなと感じた。薬をやった事も、本質的に自由だと感じたこともない僕が果たしてビート文学の何を痴れるというのだろう。まだまだ分からないことばかり。
2020/06/05
さとさん
あらゆる仕事をやり放浪と同性愛と麻薬に取り憑かれ南米を旅したウィリアムバロウズと、バロウズに導かれて麻薬を知りイェージやアヤウァスカを求め同じく南米に出向いたアレンギンズバーグ両小説家の間で取り交わされた手紙である。内容は専ら南米人への批判と男買いと麻薬のことになるのだが、バロウズがかいたイェージとギンズバーグのアヤウァスカを用いた術師による儀式はとても興味深い。肉体には快感を与え、虹の蛇たちに覆われる幻覚や耽溺すればするほど精神の深みに入っていけるというのは、他の人も語っている。いつか体験してみたい。
2018/02/26
にゃおまる
昔読んだ。
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