漂流物
漂流物 / 感想・レビュー
新地学@児童書病発動中
海と海辺をテーマにした散文詩。これまで考えたことはなかったが、この本を読んで、海辺は日常(散文)と非日常(詩)がさざめき合うところなのだ、とわかった。漂流物にむける作者の眼差しが面白い。一度は日常生活の中で意味を持っていた散文的な道具が、海を漂うことで意味を剥ぎ取られた漂流物(詩)に変わってしまう。自分の中にある海を生き生きと甦らせてくれる本だった。
2014/08/07
きりさめ
所有、人間と物との関係について。持ち主がいらないと思った時から物は、名前を失くしあてどない漂流を始める。それら漂流物が再び人の目に触れられることがあるとしたら、何もかも洗い流されてまっさらなものになったときなのだろう。
2019/11/23
Э0!P!
鎌倉の海岸に漂着したものを見て浮かんだ思念を綴ったもの。漂着物の運命を想う。
2023/11/08
Guro326
詩、というよりかは散文。/漂流する巨大な島。海と陸との境界。風の名前。物の名前。持ち主がいなくなったら漂流する。海岸線。そしてそこに住まう。
2014/07/13
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