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廃炉詩篇

廃炉詩篇

廃炉詩篇

作家
和合亮一
出版社
思潮社
発売日
2013-06-22
ISBN
9784783733607
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廃炉詩篇 / 感想・レビュー

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メタボン

☆☆☆ もう少し奥からの言葉を感じたい。表層の肯定否定や約束めいたリピートではなく、川底の石を転がすように、心の奥底の言葉を動かしたい。ガバリと寒い西東三鬼や中原中也の月夜の浜辺のボタンのオマージュがあった。震災後の詩は少し訴えるものがある。「さあ舟よ 夜明けを背負い 海原に あなただけの 帆をかかげよ 朝はどこか 朝はここだ あなたの胸の奥だ しるしの火だ(馥郁たる火を)」 「誰もいない福島 静かな雨の夜」のリフレインが響く(誰もいない福島)。 

2015/01/31

aoi

頭に浮かんだものをほとんどそのまま書き出して、でも満たされなくて視覚でも何かを伝えようとする。そんな喫緊さのある詩集に感じました。震災について具体的に綴られた詩は、その雑多さを整理し受け止められるけど、そうでない詩はふわふわしてて不思議な世界に迷い込んだようになっちゃう。和合さんを知らねば深めていけないのかもしれない。

2015/03/27

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