西行覚書: 俗と聖と美のドラマ
西行覚書: 俗と聖と美のドラマ / 感想・レビュー
はちめ
専門分野ではないので多少の思い込みがあるように思うが、西行という歌人が人を引き付ける力には改めて感心させられる。できれば専門のフランス文学や現代の詩人との比較文学的な記述があった方がこの本の読者としては新鮮味があったと思う。
2016/07/25
はちめ
本書の特徴は様々な歴史文献を参照しつつも、最終的には西行の詩歌作品から得られる印象を重視しているということ。その作品の制作年次の推定においてもこの考え方で貫徹している。その考え方に基づき概ね制作年代順に覚書を記した結果として、出家出奔前後までで予定の枚数の大半を費やし、後半生についてはあまり触れられていない。後書きにもあるが、続編が待たれる。☆☆☆☆
2018/04/10
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