古代神祇信仰と仏教: 宇佐八幡宮の成立
古代神祇信仰と仏教: 宇佐八幡宮の成立 / 感想・レビュー
うえ
「聖武朝は多くの困難を抱えながらも、政権としては一定の安定を得て国家としての自立性は高まり、中国と肩を並べるためにも仏教は必要であった。遣唐使を通じて、唐の玄宗皇帝に鑑真の来日を要請する際、道教の道士の来日は拒絶したのは、日本には道教ではなく在来の信仰としての神祇があるので、近隣諸国との関係で優位に立つために「普遍宗教」としての仏教の受容であった。仏教では国家安寧・国家隆盛のための祈願であり、聖武朝でも祈雨など神祇への祈願も決して少なくない。称徳・光仁・桓武朝では神祇への祈願が再び多くなる。」
2020/10/17
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