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進化には生体膜が必要だった: 膜がもたらした生物進化の奇跡 (シリーズ・生命の神秘と不思議)

進化には生体膜が必要だった: 膜がもたらした生物進化の奇跡 (シリーズ・生命の神秘と不思議)

進化には生体膜が必要だった: 膜がもたらした生物進化の奇跡 (シリーズ・生命の神秘と不思議)

作家
佐藤健
出版社
裳華房
発売日
2018-03-14
ISBN
9784785351267
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進化には生体膜が必要だった: 膜がもたらした生物進化の奇跡 (シリーズ・生命の神秘と不思議) / 感想・レビュー

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haruka

40億年の地球生物の歴史のなかで、真核細胞の誕生は「たった一度きりの大事件」だった。真核細胞は原核細胞とくらべてあまりにも複雑だが、その仕組みが徐々に獲得されていった形跡はまったくなく、進化の中間体が存在しないミッシング・リンクである。一度、しかもたった一種類の真核細胞へと進化を遂げたきり、別タイプの真核細胞も出現していない。地球のどこかで奇跡的な条件が同時にそろったとしか考えられず・・生体膜のふしぎな特徴をヒントに、そのすごい一瞬にせまっていく書。知的生命の誕生する確率ってとんでもなく低いんだろうな・・

2024/08/14

maimai

生体膜に関する様々な現象(特に膜輸送)の観点から、生物の進化において、生体膜が重要であることを論じている。膜間でのイオンの濃度勾配でATPを合成するため、細胞膜でしかこの反応を行えない原核生物は、多細胞化しづらかったのではないかという指摘は目からウロコだった。中高の生物では軽く扱われがちな生体膜の重要性について論じた良書。

2018/03/29

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