散人左道 2 (ヤングキングコミックス)
散人左道 2 (ヤングキングコミックス) / 感想・レビュー
Fuji-san
点4/5。完結。1巻に比べ、一気に「水上悟志」成分が増加し、連動して話がどんどん面白くなっていった。特にクライマックスに向けての盛り上がりとラストバトルは胸躍る面白さ。最終話も余韻を持たせた締め方で作品世界に存分に浸れた。水上作品の特徴の一つに、単純に正邪善悪を分けないというのがある。悪には悪の理由がある、ではなく、そもそも「善悪とか知らん」というのが、物語そのものから発せられていると思う。初単行本である本作も同様で、最初期から現在まで一貫した特徴を持っているというのは、さすがの一言。良い作品でした。
2020/02/10
緋莢
完結巻。ヒバチの言葉で、家に帰る決意をしたいろり。しかし、再会した父親から思わぬ言葉をかけられます。先代の左道黒月真君であり、フブキの師匠である法鉄、フブキにいろりを探す依頼をしていた黒服の正体と目的など色々なものが明らかになっていきます。そんな展開の中に挟まれるような 形で描かれた14話「下駄の精」は、ほのぼのとした展開と 騒動解決後にヨルが見たあるものなど、温かさを感じられて 良かったです。敵との最終決戦の熱さは、後の作品にしっかり受け継がれていったのだな~と(続く
2019/08/10
紫雲寺 篝
「正道にあらざる者 ゆえに左道」「邪仙 左道黒月真君!!」偶然いろりと出会う事となったヒバチ。ヒバチはいろりに同情し彼女の力になろうとするが、間の悪い事にそこにフブキが現れる。さらにはフブキの師法鉄まで現れ、いろりを連れ去ってしまい。現状を確認するため、フブキはヒバチの師石川尽正に会いに行く事になるが、そこでわかったのは意外な事実だった……!!完結の2巻。伏線回収はこの頃から上手いなぁ。1巻第九話で見せた謎のシルエットがヒバチの師かと思わせ、法鉄の対となる男という構図もうまい。
2019/02/16
あさひ
戦国妖孤っぽい!
2015/08/01
ヒラノユウスケ
ようやく手に入れて読んだ。やはり最高だった。初連載から既にして今に繋がる大好きな水上節。大団円とエピローグまでいつものようについていてお腹いっぱい。大団円、って全員が幸せなわけじゃないけれど、落ち着くところに落ち着くことを言うのだよなー、ってこの人の作品を読むたびに思う。そしてあとがきにも書いてあるけれど、作品に没入している間は現実を忘れ、読み終わった後に新しい気持ちで現実と向き合えるのが良フィクションの条件。そういう意味では水上作品は満点。とても良い気分になってまた明日を生きて行けそうだ。
2024/01/13
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