銀河鉄道999 (3)
銀河鉄道999 (3) / 感想・レビュー
放蕩長男
銀河鉄道第3巻。自由と引き換えに機械の体にしてあげると言う機械の女性リューズに、鉄郎は言います。「僕は自由と引き換えに機械の体をもらいに行くわけじゃないぞ」「僕の未来や運命は自分で決めたい 他人に指図されたくない そのために死んでも後悔はしないぞ」時々、999には、揺るがぬ信念、哲学を口にする場面が登場します。それは鉄郎であったり、彼を導く友や先達、敵であったりします。松本零士さん自身のメッセージが、この作品には散りばめられているようです。
2016/06/26
スターライト
人の心をいろいろな角度から取り上げ、それを999が訪れる惑星の特徴に仕立てる作者のアイデアは豊かだ。999をSFマンガかと問われると即答しにくいが(幻想的な要素もあるので)、本巻に収められた「重力の底の墓場」は今までのエピソードの中でもSF味が強く感じられる話だろう。いつのまにか時間を操れるようになったというのは無理がある気もするが、松本零士の描く宇宙ではそんな現象が起こっても不思議には感じられないほどのストーリー性がある。それにしてもメーテルとはどんな存在なのか、気になる。
2021/11/08
洪七公
既読本
1983/08/15
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