ブルマーの社会史: 女子体育へのまなざし (青弓社ライブラリー 36)
ブルマーの社会史: 女子体育へのまなざし (青弓社ライブラリー 36) / 感想・レビュー
kenitirokikuti
図書館にて。再読。ちょうど昭和のあいだは体育は男女別に行われていた。平成から男女合同になった。なんだかんだでブルマが90年代頭ごろまで残ってた要因のひとつらしい。おれ男子校だったし、1974年生まれだから、中高時代とあんまし重なってないので失念していたなぁ。学校の体操着が男女いっしょになるのも、男女合同になったからだな。
2023/05/20
梟をめぐる読書
まずブルマーがイギリスで誕生したときには現在とはまったく異なる形状のもの(なんかロングスカートとズボンを一緒に履いたようなデザイン)だった、という事実に驚いた。まあ、確かにあのショーツ型ブルマーを履いて十九世紀に女性解放を訴えたりしてたらブルマー夫人、相当の革新家。本書は女性「解放」の象徴であるブルマーがどのように「抑圧」のそれへと転化していったかを時代の流れとともに追っていくものだが、最終的に従来のジェンダー視点や社会現象からの解釈を上書きするほどの論にはなっていないのが残念。ちょっと堅めの通史として。
2012/08/31
TAKASIandTOSIKO
大正末期の女学生たちにとっては、スポーティ系のボイがアイドルだったということが知れただけで、余は満足じゃ 大正テニス百合夢小説とかいう概念くるおしいほどすき
2017/09/08
BsBs
面白かったです。ブルマーについての歴史的背景の説明から、ブルマー消滅について性の乱れのスケープゴートにされたという変わった解釈まで。 特に、1920年代、つまり戦前から、女子師範学校などなので女子しか周りにいなかったとはいえ、膝丈のスカートや服を着ていたことがあったということに最も驚かされた。
2017/01/13
いぬかいつまき
角田論文の、「ブルマーの学校からの追放は、“女生徒=性対象”という構図の問題解決にはならず、むしろ“ブルマー=性商品”と認める解釈とも」という指摘は注目すべき。ブルマー反対の主観入りまくりの掛水論文、なぜか百合展開に走った高橋論文もある意味面白かったw
2011/03/02
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