恋愛のアーキテクチャ
恋愛のアーキテクチャ / 感想・レビュー
センケイ (線形)
ただでさえ興味を惹かれる恋愛というテーマだが、web により大いに揺るがされている時流を考えれば、まさに現れるべくして現れた書籍ではなかろうか。ロマンスや片思いといった恋愛のエッセンスの部分は市場によって巧みに構造化され、単独で切り出されるにも近い状態があるように感じられてくるが、これに対してどのように向き合っていくのか。もちろん肯定的な捉え方もいろいろにあり得る。とにかく現状がそうであるからには、それを楽しみ、利用し、そのなかでやり繰りする。そのヒントが豊富にあるこの本には、実践的な希望をも感じられる。
2017/07/11
💓
AKB論おもしろかった。若い人が恋愛をイデア化してるのは納得した。恋愛にSNSが向かないのは薄々わかってたけど、その理由を論理的に知れたのは良かった
2017/04/20
KakeruA
一見、真逆に思えるが、ロマンチックラブ・イデオロギーがセフレ、バーチャル彼女に接続するという社会構造が明快に整理されている。原理主義に走る現代人が参加障壁を高く積み上げた結果、「未満」と設定した空間が広がり、現実性を帯びてゆくというのは恋愛以外でも同様と言えるだろう。
2013/07/22
MG
濱野智史のAKB論が秀逸。握手会や選挙により生活世界とシステムを統合し、前田敦子や大島優子という謎の責任感あふれる主体を産み出し、それにコミットさせるのがAKBだと。今後のAKB論にも期待です。
2012/10/29
まゆまゆ
鼎談を再構成した内容と、それに関連した解説文の二本立て。ネットの登場で恋愛がどう変わっていったか、現代の若者たちの恋愛観はどうなっているか考えるのと同時に、外部効果から与えられる影響をひもとこうとする内容。読み物としては面白い。
2012/10/16
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