ライトノベル・スタディーズ
ライトノベル・スタディーズ / 感想・レビュー
いちろく
図書館本。ライトノベルに関する論述本。印象に残ったのは、橋本紡さんの『半分の月がのぼる空』のラノベ版と一般文芸版の比較。笑いの語源化と擬音語が一般文芸版では多く削られているという指摘には納得。個人的に作品の雰囲気はラノベ版の方が好みです。その他では、ライトノベルが児童書になる時、という内容も興味深かった。確かに、昔、平積みされていたライトノベルが児童書のレーベルとして出版されているのを本屋で見かける。
2015/02/21
Takayuki Oohashi
日日日の「狂乱家族日記」というラノベを、ブックオフで見かけたことがあり、一体どんな話なんだろう? と思いつつ放置していた所、この本で「『ラノベ論に適さない』ラノベ」として紹介がありました。それによると、大塚英志や東浩紀などが、脱自然主義文学の系譜とか、ポストモダンの文学とかでラノベを評しているが、この本のように金儲け主義のエンタメ小説として、ラノベを読んでもいいのではないか、というような論だったと思います。大塚さんや東さんが好きな僕としては納得できないものもありますが、一理あるとも思いました。
2016/01/19
灯
好きなラノベの「バカテス」「ハルヒ」「キノ」の話がたくさんあって嬉しかった。男の娘についての話もあるのは驚いた。読んでてとても楽しく、面白い本だった。
2021/04/26
七虹
授業で指定された教科書なので購入。しかし挙げられているラノベは基本的に私の読まないものでちょっとよくわからない…笑 授業聞いてみてもう一回読むかもしれない。でも橋本紡さんのラノベ版と一般のの比較は面白い。
2015/04/12
水紗枝荒葉
なろう・インヴェンジョン前のラノベ界を記録する論集。玉石混淆の印象で、大衆文学にどうしてもつきまとうバカバカしさ・軽薄の処理に失敗しているものが少なくない。その点『バカとテストと召喚獣』を教育制度の面から論じた論文はよかった。ギャグとして。現在の『ようこそ実力至上主義の高校へ』に引き継がれる論点だろうか。
2024/05/25
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