ライトノベル・フロントライン1: 特集 第1回ライトノベル・フロントライン大賞発表!
ライトノベル・フロントライン1: 特集 第1回ライトノベル・フロントライン大賞発表! / 感想・レビュー
ひめありす@灯れ松明の火
ライトノベルの紹介ではなく、評論と研究発表の為のムック本。こうしたやわらかめの研究にも国からの援助って出るんだ!とびっくり。何となく表現に懐かしさを覚える部分がありました。私と同じものを読んでこられた方なのか、もしかしたら書いた側の方かな。もうこの評論自体がすでに遅い。それはライトノベルの”尖る”という宿命ゆえか。少女小説は現在もっとライト文芸との境が緩くなっていて、お仕事小説の側面が強くなっているような気がします。読者が一緒に大人になっているから。今沢山出ているWEB発小説がどう評されるのかが見たいです
2017/02/18
よっち
年2回刊行でラノベ批評を開拓すべく特集ライトノベル・フロントライン大賞を発表、小特集で少女小説を取り上げた第1巻。2014年に刊行のライトノベル新人賞にスポットライトを当て、「夏の終わりとリセット彼女」の著者インタビューなど、忌憚のない評論が述べられていたのは良かったですね。ただ選者が少ないこともあってか、もう少し紹介作品が多いと良かったかなという印象。後半の少女小説論もなかなか興味深く、全体としては続刊あるようならまた読んでみたいと思う内容だったので、今後も安定して刊行できるようになることを期待します。
2015/11/19
サイバーパンツ
少女小説の歴史と少女の文体についての評論が面白かった。歴史は文学として書く派から少女のために書く派への移行、吉屋信子の影響、コバルト創刊以前の少女小説、など興味深い内容。少女の文体については、大塚英志や東浩紀のいうような、新井素子が起源だという言説の問題点にズバズバ切り込み、男がいかに少女小説や少女漫画などを知らないかを浮き彫りにした。その他、翻訳事情やライト文芸などの評論も面白かった。ラノベ評論はまだ深いところ(なろうやボカロやエロゲライターなど)までされているとは思えないので、頑張ってもらいたい。
2016/05/06
サエズリ割津
年二回ライトノベルとその周辺領域についての最新の状況をまとめる目的で刊行されたムック本その第一弾。特集は昨今なろう系小説の台頭により埋まりがちな新人作品にスポットを当てる目的で定められたライトノベルフロントライン大賞と少女小説の変遷についての特集。その他にも興味深い連載があり、特にライト文芸に関する連載は気になる。面白い試みではあるので長く続けて欲しいが売上的に第二弾が出るのかどうかが不安。次も期待。
2016/01/17
サキイカスルメ
激しく今更ではありますが読了しました。少女小説で特に昔のものは読んだことがなかったので興味深かったです。今後もライトノベルを掘り下げたお話が読みたいですね。
2016/05/20
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