生きることに○×はない
生きることに○×はない / 感想・レビュー
まほ
「生きてきたのは、生きたというより、死ななかったというだけ」…今の日本では「死」を考えること自体タブー視されがちだけど、死をちゃんと考えることが「生きる」ことを考えることにつながるのでは、と最近思う。そんなことを優しい語り口ながら深く考えさせてくれる本。壮絶な体験を語りながらも、生きる意味に固執しすぎなくていいよ、とあたたかく道を提示してくれる感じがして、とにかく今日を生きのびよう、と思わせてくれる。
2024/03/25
nami
少年に向けた本ということで文章が優しくて読みやすかったが、内容は深く心に響くものだった。生きることは綺麗事ではなく、最後の最後まで生きぬくことが自分や周囲の人間のためになる。そう考えつつも、病に侵された人や辛く苦しい人生を歩む人に対して無責任に人生を礼賛する言葉を吐くことはできないとする姿勢に信頼感をもった。題名の通りだと、改めて感じた。
2023/11/12
読書家さん#VklcIy
この本を読んで、心に残ったこと。 キンジさんという脳の弱い人に、「トリダさん、何が楽しくて生きてるだぁ」 と言われ、愕然とした。作者は、虫のようだと感じる生活をしているキンジさんと自分の楽しみは違うし、お互い分かりっこない。また、自分の生きる事を、単なる生存ではなく人間として意味ある生活をしたいと考えていたが、生きる事に生存と生活の区別はない。キンジさんの虫のような生存だけでなく自分の生存に対して傲慢であったと思った。 「生きのびているだけで、手柄だよ」窪田空穂先生の言葉を私も大切にしたい。
2022/06/27
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