激動の中を行く 新装版
激動の中を行く 新装版 / 感想・レビュー
左近
人間の幸福の増加を実現するため平等や自由を情熱を込めて訴えたエッセイ集。特に女性の権利・意識向上を扱っている文章が多い。日露戦争の時代に書かれた文章だが現代の我々にも多くの示唆を与えてくれる。ただしテーマごとに3部に分かれていて内容が重複していることも多いので、それぞれの部から気に入った文章を拾い読みするだけでも十分だと思う。気に入った文を一つ。「法外な英雄崇拝の思想もまた自我の退嬰委縮として峻拒されねばならないことだと思います。」
2013/12/06
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