影印本シリーズ 影印本 心中重井筒・今宮の心中
影印本シリーズ 影印本 心中重井筒・今宮の心中 / 感想・レビュー
champclair´69
『心中重井筒』読了。 「しんじゅうかさねいづつ」と読む。 妻お辰と愛娼ふさとの板挟みになった徳兵衛が心中を図る話。妻の印伴を勝手に持ち出し、勝手に借金する処は、他の近松作品でも似たような話がある。 また密会を兄夫婦に見つかりふさを炬燵の中に隠すが、熱がどんどん上がってふさが火傷で死にかけ、慌てて花生けの水をかけるシーンは笑っていいものか悪いものか。徳兵衛の最後も他の心中物と異なっていて変死に近い。
2023/11/15
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