影印版頭注付 西鶴の世界II
影印版頭注付 西鶴の世界II / 感想・レビュー
NORI
「万の文反古」という、手紙形式の物語集を読みたくて。17通あるが、この本では、うち2編のみ収録。 通常読者は、"神の視点"で、物語世界全体を俯瞰できるものだが、万の文反古では、手紙の出し手・受け手に次ぐ第三の立場「手紙を読んでいる私」として物語世界の内側に置かれ、それ故、なんとなーく後ろめたさを感じてしまうのが面白い。 「いや、別に盗み読みとか、そういうつもりじゃなくて。西鶴の奴が読めっていうから・・」とか言い訳しながら読んでみる。 本書は、他にも「日本永代蔵」などをつまみ食いしている。
2024/02/16
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