KADOKAWA Group

Facebook X(旧Twitter) LINE はてブ Instagram Pinterest

物語消費論―「ビックリマン」の神話学 (ノマド叢書)

物語消費論―「ビックリマン」の神話学 (ノマド叢書)

物語消費論―「ビックリマン」の神話学 (ノマド叢書)

作家
大塚英志
出版社
新曜社
発売日
1989-05-01
ISBN
9784788503366
amazonで購入する

物語消費論―「ビックリマン」の神話学 (ノマド叢書) / 感想・レビュー

powerd by 読書メーター

九曜紋

再読本。1989年初版。ボードリヤールが言うように、現代社会に生きる私達は使用価値を持った物理的「物」ではなく、記号としての「モノ」を消費するのみである。そして「大きな物語」ではなく、それを微分した「小さな物語」を生きる。逆に言うと、「小さな物語」を積分した「大きな物語」が世界そのものとなる。その端的な例としてビックリマンチョコレートの販売戦略があったのである。サブカル研究者、編集者としての大塚英志初期の論考が垣間見える一冊。

2021/09/12

クマ

久しぶりに再読。アニメ論やオタク批評の原点であり、現代アニメ論の権威である東浩紀のデータベース消費論に発展する土壌が随所に垣間見れる。しかし、全体の4分の1程度しか、物語消費論に触れておらず、個人的にポストモダン論の大きな世界と大塚の大きな世界はニュアンスが若干違うように感じる。しかし、オタクの作品消費の観点からのオタク作品の分析のやり方は、結果的にオタク作品を構造的に分析する流れを生み出し、新しい分析の視点を作り出したことを見逃してはいけないと思う。

2023/03/29

なかつ

とても面白かった。今読むと、色々と予言になっている文章があって空恐ろしい。今はどんな時代なのだろう。

2013/11/12

感想・レビューをもっと見る