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読書の文化史: テクスト・書物・読解

読書の文化史: テクスト・書物・読解

読書の文化史: テクスト・書物・読解

作家
R. シャルチエ
福井憲彦
出版社
新曜社
発売日
1992-12-01
ISBN
9784788504332
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読書の文化史: テクスト・書物・読解 / 感想・レビュー

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あなた

問題はテクストが「どう読めるか」ではなく「どう読まれているか」という「場」の問題なのである。たとえば宮沢賢治ほど受容のされ方が千千にみだれるテクストもないのではないか。ある人はロマンチックに、ある人はスピリチュアルに、ある人は童話てして、ある人はファンタジーとして、ある人は環境保護として、ある人は自己犠牲として、ある人はエイズ文学として。読み手のジェンダー、階層、人種、ナショナリティ、エスニシティ、セクシュアリティ、信仰。そういった差異がテクストを微分化していくのである。

2010/07/25

Ecriture

16~18世紀フランスの印刷・出版事情、読者層などから読書行為の分析へと至る。解釈共同体という言葉は危険で、ルーマンのメディア論を再度確認しなきゃなと思った。きっとシャルティエもウィーバーモデルとの付き合い方は整理しきれてないから。それでもけっこういい本だこれ。

2009/08/08

rien

ひところ流行った読者・読書論。その旗手、アナール学派の歴史家シャルチエの理論が、ご本人の口からわかりやすく語られている。彼の本も一頃ずいぶんと翻訳されたが、「領有」「プラティック」「表象」といった鍵概念を理解するまでは議論がなかなかすっきり頭に入って来なかった。ドイツ系の受容理論とはまたひと味ちがうフランス系の方法論に関心のある向きには格好に入り口になる本かと思います。

2012/05/29

むらた

なかなかためになった。

2009/07/10

あだこ

シャルチエの論考集。訳者による寄せ集めであるため初出がすべてわかりません。最後のふたつのインタヴューもアナール学派もしくはシャルチエ入門といった感じです。

2010/02/16

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