哲学と子ども: 子どもとの対話から
哲学と子ども: 子どもとの対話から / 感想・レビュー
イプシロン
「子ども」という概念と定義は近代以降「大人」によって作られたものであるといえる。ゆえに、近現代の子ども観は大人の持つ子ども像によって「未成熟」とか「未発達」な人という偏見・先入観が少なからず植え付けられたものといえる。そうした点を鑑み、哲学がもつ根本的に考える姿勢をもって「子ども」が大人と変わらない権利や自律性や道徳性をもつのではと考えることが重要では? と提言しているのが本著。様々な観点から多角的に語られているが、では実際どうするのがいいのか? という点についての提言は少ないのは残念だった。
2023/12/19
しらい
ううーむ。今のぼくにはむずかしかった。
2016/03/19
あい
梨木香歩 p.194「内なる子ども」は「王様は裸だ」と叫び続け、あらゆる疑問を提出し続けているのに、その声に耳も傾けず、その存在を無視し続けると、私たちは自身の存在の核を見失ない、糸の切れた凧のような表面的「大人」人生を送ることになるのかもしれません。(その予防策には是非児童文学を!)
2015/01/20
kuro
子どもが哲学をするという活動について、それは未熟なものなのか成熟したものなのかという議論が面白かった。
2020/09/07
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