スプリット―存在をめぐるまなざし歌手と武術家と精神科医の出会い
スプリット―存在をめぐるまなざし歌手と武術家と精神科医の出会い / 感想・レビュー
アレカヤシ
30年ぶりのマキ熱のせいで読む。それぞれ話者が、生い立ちから語っていき、対話をしながらその人を深く掘り下げていって、存在の不思議にふれる、という感じの本。20年前の本だけど、マキさんがほんの少しわかったような気がして嬉しかった。本当は何にもわかっていないのかも知れないけど。3人の話者の、どの人の言葉にも、感動するところが多かった。特に名越さんの言葉に共鳴するところが多かった。
2018/08/09
左脳
一歩間違えればオカルト。そうなっていないのは、三者三様の具体的な背景をそれぞれが自覚していて、それを語るための言葉を探す努力を怠らないからなのだろう。甲野師がいつも袴姿なのは「洋服のボタンが嫌い」という理由だったとは初めて知ったけど、なんとなくわかる。衣服にかかる重力がボタンの一点に留まって、衣服のそれ以外の部分がボタンにぶら下がるような状態が不快なんじゃないだろうか。本人にとっては極めて合理的な身体的感情作用なのだと思う。いろいろ感じたことはあるけど、いまはまだうまく言葉にならない。
2011/08/12
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