影響の不安―詩の理論のために
影響の不安―詩の理論のために / 感想・レビュー
akuragitatata
詩人の言語的な影響関係を、そのわずかな詞、関係性、変改、そしてかすかな精神分析的手法を手がかりにしながら圧倒的な知識量で網羅する英国学魔の代表的著作。難解な書物であるが、「劣化版がどうして生まれるのか」について論じた本だと思うとぐっとわかりやすくなる。シェイクスピアをそうした影響の不安から一切離れた正真正銘の天才であることを讃美するでもなく淡々と書いているのはなんだか空恐ろしい気がした。解説も同じように難解。前書きは明快で、しかしねこねこ先生らしからぬ落ち着いた語り口である。
2017/07/11
まりも
誤読の地図も邦訳してくれよぉぉぉ
2019/08/24
7ember
ほとんど神秘的な文体の本編と、あまりにも平明な第2版序文のギャップがなんとも・・・・・・。ロマン主義の詩の勉強にはあまりならなかったけど、文芸一般について理解の仕方としてはこういうのもありかな、という感じ。
2014/08/31
youtom
ホンマ、毎度毎度ブルームさんには頭が下がりますわ。訳者さん方にも多謝。
2012/06/20
gern
先行作者にどう影響されるかについて、6つのパターンで解読。オイディプス的な苦闘の示唆は非常に興味深い。
2010/02/16
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