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放談の王道

放談の王道

放談の王道

作家
呉智英
宮崎哲弥
出版社
時事通信社
発売日
1999-12-01
ISBN
9784788799417
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放談の王道 / 感想・レビュー

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がんぞ

ブッダの教えは「輪廻転生の“苦しみの流転”を意識させ脅してから、それを否定する」であったが、ブッダ死後、教団の統制の必要から「五戒」「二百五十戎」など戒律が作られた/あまりに個人主義の小乗経では在家が供養する価値も無くなってしまう。生々流転の裡に上昇していくとするヒンドゥー教が土着宗教として最多数の所以。大乗教は「唯識論」という巧妙な議論で“無我ならば何が転生するのか”を説明した/支那で道教の影響を受け、儒教と対決し「有神論(輪廻転生がある)」対「無神論(ない)」で論争。儒教の先祖尊重は無神論では何なのか

2021/03/19

あーさー

宮崎哲弥さん、呉智英さんという、私が信頼している2人がさまざまな社会問題について放談。99年の作品なので“鮮度の古さ”は多少あるものの、中身は非常に刺激的です。

2024/01/18

すがし

十年ぶりの再読。当時は未熟で手に余ったことがすいすい頭に入ってきて、自らの成長を実感すると共に、再読することの侮りがたい価値をも実感した。夫子の言葉と立ち位置のぶれないことに舌を巻きつつ、宮崎が論争の際に単に守るところ少なく逃げるに易いことのみをもって「仏徒」と嘯いている浮薄な実体もハッキリ見据えることができ、彼を「共産主義者」と指摘した小林はいささか彼を買いかぶっていたとの意を強くした。

2012/06/22

ベンジン

呉智英せんせいの対談本。 かなり昔に読んだが、たまに読み返す。そのたびに発見がある。 世紀末に国民国家の衰退と原理主義の台頭などを俯瞰している。 エマニュエル・トッドの分析とも重なるが、現在(2017.02.18)のポピュリズムを見ていると、まさにその様相。 だからこそ、知性的に生きること、教養に触れることが重要であると思う。

がま

日本を代表する知識人ふたりの対談。その分厚い教養に裏打ちされた慧眼は、今以て示唆に富む。宗教から教育問題まで天下国家を縦横無尽に語りつくすふたりの知識、洞察の深さには、いや驚くばかり。

2015/01/20

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