国語辞典を食べ歩く
国語辞典を食べ歩く / 感想・レビュー
kinkin
様々な食物の意味を、代表的な国語辞典で書かれている意味を比較する本。おでん、カレー、お好み焼き、ナポリタン、コロッケ、生卵、そうめん他多数。岩波、三省堂、新明解、明鏡描く国語辞典から引用。読んでみると描各国語辞典の特色があって面白かった。最近は紙の国語辞典はネットやスマホの普及でうちに置いてあることも少なくなっていると思う。しかし私は紙の国語辞典が好きだ。出発元が女子栄養大学出版部というのにうなずける。続編が読みたい。図書館本。
2023/03/18
キク
「人生」「幸福」「愛」などの重厚長大な言葉については、各辞書とも「下手なことは言えない」と慎重に語る(新明解さん以外は)。だけど食事のことだと、各辞書とも脇が甘くなって「中の人」の嗜好が見え隠れしていてすごく面白い。「カレー」の項目でどのスパイスを記載しているか。「おでん」の項目でどの具を記載しているか。「ラーメン」の項目で記載されるのは何味ラーメンか。ちなみに「油そば」と「ケバム」を載せてるのは三省堂国語辞典だけだった。「マツコの知らない世界」で街で言葉を採取していた飯間さんを思い出してすごく納得した。
2022/11/20
pohcho
食べものに関する言葉をいろんな辞書で読み比べされている。例えば、誰でも知ってる「りんご」だって、辞書によって個性があるというか、こんなにも違う書き方をされているとは、冒頭から驚き。目玉焼き、卵二つがデフォルトというのも知らなかった。一つなら「月見焼き」でもいいんだものね。ロールケーキとスイスロールの違い(ご存じ?)をちゃんと説明しているのは三省堂だけだったり、鯛がめでたい食べものなのは日本だけとか、執行猶予のことを「弁当持ち」と言うとか、いろいろと興味深くてあっという間に読了。楽しい読み物。
2021/09/05
優希
面白かったです。国語辞典でも人格があるように思えました。食にまつわる言葉を集め、辞書別に比較しているのが興味深いです。普段何気なく使う食語も色々深い意味があるのですね。
2023/12/08
マカロニ マカロン
個人の感想です:B+。個人的に大好きなジャンルの本。タイトル通り「食べ」ることに関する項目を主に4冊の小型国語辞典で比較している。岩波国語辞典第八版(2019)、三省堂国語辞典第七版(2014)、新明解国語辞典第八版(2020)、明鏡国語辞典第三版(2021)で三国と新明解は私も持っている版。コロッケ、おでん、ナポリタン、冷ややっこ、おじや、冷やし中華など4冊の個性がにじみ出していてとても興味深い。目玉焼きと生卵の項では調理加工されたのが「玉子」であるため、「生玉子」とは書かず「生卵」というのが新鮮だった
2022/03/09
感想・レビューをもっと見る