愛ってめんどくさい (ヴィレッジブックス N ア 1-1)
愛ってめんどくさい (ヴィレッジブックス N ア 1-1) / 感想・レビュー
つちのこ
1990年代に一世を風靡したフランスのポルノ女優の手記。18歳で自身の家庭環境から逃れたい一心でポルノ映画への出演を決意するが、その過程に悲壮感はあまりなく、とにかく金を稼ぐことを目的にしごく簡単に飛び込んでしまう。引退するまでの間は劣悪な環境でのポルノ業界で味わったひどい扱いに耐えながら、トップ女優として上り詰めていく。世界が違えどそこにはエンターティナーとしてのサクセスストーリーが見えてくる。眩しいくらいの光を放った女性だったことは間違いない。思いのたけをぶつける、奔放でいて勢いがある文章も良かった。
2024/09/06
うたまる
「ここでは食べるためにはセックスするしか仕事がないじゃない」……18歳でハードコア・ポルノ女優となった著者のノンフィクション自伝。読書中、幾度も混乱を来たす。人称代名詞が錯綜し誰の体験談か分からなくなったり、続きがあるはずのエピソードが寸断されていたり。こう度々では誤植や誤訳じゃなく、原文の問題だろう。また他の女優たちも同じ様に危うい。キレやすい女、不潔な女、依存症の女、無責任な女、浪費癖の女。健常者と障害者の境界上にいる人たちだ。世界中にある売春婦への蔑視は、職業差別ではなく障害者差別なのかもしれない。
2017/08/09
ユカリー
18歳でハードコア・ポルノの世界に飛び込んだ主人公のもとに待っていたのは、想像を越えた過酷な世界。それでも「仕事は仕事」と、たくましく生きていく…。 ラファエラ(主人公)格好いい。しっかりしてて、言うべき時には言う。言葉にちゃんと筋が通ってる。うん、見習いたいです(*_*) この本はノンフィクションだからか、小説よりもなんだかリアルに感じました。テンポも良くて面白かったです。 これぞ波乱万丈!って感じ
2013/12/21
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