あの頃のこと: Every day as a child
あの頃のこと: Every day as a child / 感想・レビュー
Kikuyo
前半は子供目線の日常を写した写真集、後半は短編になっていてちょっと変わったつくり。「懐かしい」とまではいかない、ああ、そんなこともあったかなあという感覚。佐藤さとるさんの文が良かった。
2016/08/14
紫陽花
中村航の短編目当てで借りた。夏祭りですくった金魚がすぐに死んでしまうように、少年少女でいることができる日も一瞬。そんな一瞬を写した写真はどれも魅力的で懐かしい。私は小学生の頃どうやって毎日を過ごしていたか曖昧にしか覚えていない。最近はスマホの普及の影響か、カメラで写真を撮り現像するというのがあまり無くなってきた。懐かしいいつかの日を思い出させてくれる写真が、大人になった時に残るだろうか。たまにはカメラで写真を撮って、記憶を呼び覚ますきっかけを手元に置いておきたい。
2014/12/26
さなぎ虫
幼き日々の風景。焦燥感と虚無感と、イチバン大きいのは無力感。写真からも物悲しさがどこか感じられる本。子ども時代は誰もが懐かしみ愛おしく思うものではないのだ。箱の中に折りたたんで仕舞われたたくさんの手紙と日記みたいだ。
2013/02/27
りょうちん
図書館の紹介コーナー?にあったものを手に取りました。前半が写真で後半が文章という構成。写真を半分ほど見たところでデジャビュを感じて確認したら、映画「誰も知らない」製作委員会協力とありました。どうやら写真は映画のスナップなどで、文章は是枝監督をはじめとして、「子ども時代」や「子どものいる風景」を感じさせる小品集でした。ちょっと自分の子ども時代を振り返ってみる時間を喚起させてくれるような一冊でした。
2021/12/12
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