美しき呪いの女サラ: 聖書の女たち (ヴィレッジブックス F ア 3-2)
美しき呪いの女サラ: 聖書の女たち (ヴィレッジブックス F ア 3-2) / 感想・レビュー
Ribes triste
アブラムの妻サライの物語。運命に抗おうとアブラムの元へと走るが、その身に受けた呪いは永遠の若さと美貌、そして不妊。長い苦しみの後に訪れる家族の幸せ。しみじみ感動しました。
2016/03/08
soran
実に面白く読めると同時に、深い奥行と広がりを持つ物語。訳が見事で、心地良くストーリーを味わえる。アブラハムと妻サラの物語なのだが、神の言葉を聞いて「大きな物語」を生きる夫を傍らでずっと支えるサラの女としての心情が切なすぎる。はっきり言ってアブラハムは嫌いだし、もっと嫌いなのは人を自分勝手に操るヤハウェだ。血の巫女として君臨していた多神教世界の女神サラが一神教の男性優位社会に征服される物語に読めちゃう気もしたり。
2016/05/21
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