生きながら火に焼かれて (ヴィレッジブックス N ス 4-1)
生きながら火に焼かれて (ヴィレッジブックス N ス 4-1) / 感想・レビュー
キムチ
図書館で見て、手に取らずにはいられない表紙だった。「生きながら」女が自身として大事にする容姿を焼かれた彼女スアド。そのまなざしが訴えるモノはいかなるものも超越し、宗教のおぞましさを十分過ぎるほど語っている。タリバン・・イスラム原理主義のリンチの凄まじさはつとに有名だ。中東ヨルダンに生まれたスアドは結婚前に恋をし、男性との性交渉を持った。女はかくあるべしの規律で服従を強いる宗教戒律のもとではジンケンなどという概念すらない。生まれると家に、男に従い、嫁してはいかなるサディズム夫といえども逃げるわけにはいかぬ。
2010/12/28
コウ
中学生の女の子に薦められた、ノンフィクション本。中東シスヨルダンの小さな村で、ある少女が生きながら火あぶりにされた…恋をして、性交渉を持ったために。――「名誉の殺人」が今もまだあるという現実に驚かされます。色々な感情が生まれて、ちょっと心の整理ができていません。本の力が発揮されることを望みます。
2016/10/05
清梢
友達に貸したまま返ってきていない。
2004/10/13
fyi
今も変わらないことが怖い。そして日本にも、はっきりとは見えないけれど存在している。
2021/08/16
m y a o 🧸
スアドの精神の強さには頭が下がります。 すごいです。 世界には名誉の殺人と呼ばれるものがあって、年に約6000人もの人が亡くなっているのです。 しかも家族、愛する人の手によって殺されるのです。 信じられません。 日本に産まれて良かったなぁという楽観的な感想で終わらせるのではなく、ちょっとずつでも行動を起こさねばならないなと思いました。 例えはSURGIRに募金する、世界のことを勉強する、友達にこの本を薦めるなどなど。 ちょっとずつでも世界が優しく変わっていけたらいいな。
2019/01/28
感想・レビューをもっと見る