感情の社会学: エモーション・コンシャスな時代 (世界思想ゼミナール)
感情の社会学: エモーション・コンシャスな時代 (世界思想ゼミナール) / 感想・レビュー
いまにえる
一見内的なものに見える「感情」が社会・文化的に規定されているとする感情社会学の立場に立った本。入門書的で読みやすい。愛情や怒りといった諸感情の表出方法が文化によって違い、逆にしきたりが感情を呼び起こす(葬式の悲しげなムードにいると悲しくて泣けてくるように)。
2017/10/24
風見草
「感情」というものは、一見人為の介入しえない「自然」なものとされてきたが、そうではなく「感情」は社会の中で意味を"与えられ"、機能を持ち操作したりと、人為とは無縁ではない―それを追及するのが感情社会学である。感情社会学の枠組みや、感情労働やセラピーなど感情を取り扱い操作する行為の論説など、入門的な内容だ。
2015/01/06
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