引きこもる思春期 (こころのライブラリー 8)
引きこもる思春期 (こころのライブラリー 8) / 感想・レビュー
第9846号
ちょっと前に出された引きこもりについての本。でも、多方面から引きこもりについて書かれてあり、引きこもりを具体的に考えるときの土台になりそうな本。それと、中井先生、青木先生、斎藤先生のひきこもり鼎談、面白かった。中井先生のやや脱線気味な話に和んでしまう。引きこもる人やその家族の息苦しさを緩めるのは、この脱線具合なのかもしれない。
2012/04/13
かか
身体的な痛みということを感じることが少なくなった現代において、小さな身体的な痛み受け止め、乗り越えるという経験は大事かもしれない。体罰が必要というわけではなく。痛みの受け止め方を学ぶ初歩として身体性というものは大事なところもあるのかもしれない。 いじめのPTSDの存在。幻聴など認識に作用するのは厄介だなあと思う。 ステューデント・アパシー。 実際に高学歴の友達にも退却性が見られている人がいる。生きていることの実感とかが欠如しているのかな。痛みとか苦しみとか、それこそ身体的な経験がない人に見られるのかな
2024/06/19
昌也
「「ひきこもり」の現在形」より。p5「ひきこもり」は臨床単位でも診断名でもない。それは例えば「不登校」などと同様、一つの状態に対して与えられる名前に過ぎない。そこにはいかなる価値判断も含まれてはいない。むしろこの点が「ひきこもり」という存在の曖昧さにつながり、多くの臨床家から敬遠されがちな原因の一つとなっているのではないか。「「ひきこもり」の症状形成と時代精神」衣笠隆幸p130「ひきこもり」という用語は、本来臨床的には患者個人の状態像を表す用語で、疾患名ではない。しかし、最近臨床現場においても・・・
2021/02/21
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